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熱処理加工サービス
培ってきた専門性と
新たな技術で、 常に進化。
熱処理加工で大切なのは、素材と装置の特性を熟知し、最適にコントロールすること。長年培ってきた専門的な知見や経験にもとづくノウハウで、高品質な技術を安定してお届けします。また時代のニーズを捉えた新たな技術の開発で、熱処理加工の可能性を追求しつづけます。
ガス浸炭
浸炭性ガス雰囲気中にて、低炭素鋼(S15C、SPCC等)や合金鋼(SCM415、SCr420等)を850℃~950℃に加熱し炭素を鋼の表面から浸入拡散させた後、 焼入れ焼戻しを行うことにより表面層に耐摩耗性を、芯部に耐衝撃性を付与する表面硬化法です。ギヤ、シャフト、スリーブ等に広く適用されています。
無酸化焼入れ焼戻し
被処理物の炭素濃度に合わせたガス雰囲気中にて、鋼を780℃~870℃に加熱保持した後、焼入れを行います。その後、使用目的に合わせて焼き戻しをすることにより耐摩耗性・強度・バネ性のある部品を作る処理法です。厚板・薄板ばね、ボルト、ナット、バルブ、シャフトなどに適用されています。
ガス窒化
アンモニアガス雰囲気中で加熱し鋼の表面より窒素を浸入させて硬くする表面硬化法です。
500℃近辺で処理するため歪みはほとんど出ません。また、600℃付近まで硬さの低下が起きず、高温にさらされる摺動部に適した硬化法です。
スリーブ、バルブ、プレート、巻きばね等に適用されています。
プラズマ窒化
100~1000㎩の窒素・水素の希薄混合ガス雰囲気中で、グロー放電を発生させます。その際のイオン衝撃により、被処理物を加熱すると同時に窒化を進行させる表面硬化法です。
このように、プラズマ窒化は従来の窒化法とは全く異なる処理法として、現在自動車部品をはじめ各種機械部品・精密部品・射出成形機部品・各種金型等への利用されています。特に当社の設備はヒーター内蔵式で、大容量処理や、大型部品処理においても均一な優れた品質を確保できます。
アルミ熱処理
アルミ合金は合金成分により、熱処理加工で硬くなる材料と、塑性加工のみでしか硬くならない材料に分けられます。
熱処理加工で硬くなる材料は、T4, T5, T6, T7処理をはじめ、各種の処理条件により目的の機械強度を得ることができます。また、熱処理加工で硬くならない材料は、なまし処理などにより残留応力解放や軟化させることができます。
イオンプレーティング処理
切削工具や金型の寿命向上を目的に、表面に極めて硬い皮膜をコーティングさせます。
原理は、真空アーク放電を利用し、陰極に取り付けた金属材料(チタン、チタンアルミ、クロム等)を蒸気化・イオン化させ、各種ガスと反応させて被処理物の表面に緻密な皮膜を形成させる方法です。
クロームドッペ-N
スパッタリング技術を利用した、クロム・窒素コーティング処理です。特に離型性に優れ、樹脂金型や粉末成形金型の寿命を延ばすことができます。また200℃以下のため、母材への歪み・変寸がほとんど生じません。有害物質の発生がない、無公害の処理です。
粉末成形金型(打錠パンチ)、射出成形金型、プラスチック成形金型、ゴム成形金型、機械部品・金型・治工具等広く適用されています。
DLC(Diamond Like Carbon)
主として炭化水素、あるいは、炭素の同素体から成る非晶質(アモルファス)の硬質膜です。被処理物に対して、低摩擦で優れた摺動性を付与します。弊社のDLCは特に、アルミのプレス成形金型における凝着対策として採用されています。